昨今、男性も化粧をする事が日常化していると聞き、驚きを隠せない。
そんな私も、思春期の中学時代はニキビが気になり目立たなくするためにコンシーラやファンデなんかを試した事はあるが、面倒ですぐに挫折した。
そんな事もあったなぁと、懐かしむ傍ら、30代になってから特にエイジング関係に対して過敏に反応するようになってきた。
環境が変わり、自分への投資として時間やお金を少しずつ使えるようになってきたこともあって、わりかし本気で身体を作ろうと色々勉強もしてみることに。
そんな中、ふらっと立ち寄った本屋でMEGUMIさん(以下 著者)著の「キレイはこれでつくれます」に出会った。
さっと一時間程度で読むことができ、参考になった部分やならなかった部分も含めて、今回は久しぶりに書評をしたいと思う。
★参考になった部分
*食べた物が身体を作る
当たり前だが習慣として、そして生きていくためとして自分の体内に入れる飲食はダイレクトに自身に影響を与える。
お酒を飲みすぎたら二日酔いになるし、油っこい食べ物を過剰に摂取すれば翌朝はギトギトに悩まされる。
目に見えない血液も徐々にドロつき、血栓ができ動脈硬化を促す原因にもなるだろう。
著者は若玄米デトックスなるものを半年に一度のスパンで10日間実施するらしく、云わば「調整」をかけるらしい。
栄養士が推奨するカロリー管理においては、一週間が基準とされるらしく、一日一日の栄養摂取というよりも、一週間均して不足しているか、過剰摂取していないかを管理するといったものだ。
厚生労働省が推奨する一般成人の一日の野菜摂取量は350g。
350gというと、中々の量である。
よくダイエットや健康志向に嵌った人にありがちなのは、決まった身体に良いと言われているサプリメントやプロテイン、アミノ酸、食材などを、まるで狂ったかのように毎回摂るという傾向にあるのだが、それは間違いともいえず正解でもないと私は思う。
【足りないものを補う】という摂り方が正しく、決して日々怠ることを許されないことではない。
実際、一日に必要なタンパク質や炭水化物。ビタミンからミネラル、亜鉛などを365日欠かさず摂ることは不可能に近い。
なぜなら人は社会に存在していて、その生活圏の中で必ず偏る一日ができてしまうからだ。
著者のこの【調整】は半年を基準に行われているらしいが、人によって無理ない【調整日】を作ることは必要なことだと思う。
*シートマスク最強説
よく芸能人はお金を掛けているから綺麗を保てるのは当たり前という話を耳にする。
実際それは正解でもあり、語弊でもあると私は思う。
手っ取り早くお金を掛けて手間を掛けない方法としては美容整形があるが、それはまた後に紹介しよう。
芸能人が実践している高コストのアイテムはさておき、ここでは比較的低コストで実践できるものを一部紹介したい。
著者が勧めているシートマスク(ルルルンプレシャス 2,000円程)はコスパよく、比較的一般向けな商品だなと所感を得た。
朝、夜と※毎日(ここ大事)欠かさずにやっているというこのシートマスク。
朝は洗顔後、夜は入浴後に3〜5分程顔に貼るだけ。
大切な事は、毎日やり続ける。ということだそうだ。
よくなってきたからもういいや。そんな肌に対する裏切りは、忠実に自分自身へ返ってくる。
何事もそうであるが、毎の日の積み重ねこそが全てにおいての信頼と力を得る唯一の手段ではないだろうか。
芸能人、特に女優の方々の美は、決して経済的な力のみに頼っているわけではなく、こうした日々の手間と労力によっても作られていることを実感した。
実際、人は簡単に手に入れたものは簡単に手放してしまう。
*頭皮マッサージで顔をあげる
意外と効果的だったのは身体に圧を掛けるマッサージ。
これ以外にも表情筋のエクササイズなども効果は実感できるものが多いが、特に頭皮ブラシを使ったマッサージを1分程行うと自分でも実感できるほどに顔が上がり、引き締まる。
夜、お風呂に入っている時に、こめかみ周辺を痛気持ち良いくらいの圧でマッサージするのもお勧めだ。
★参考にならなかった部分
*美顔器『セルキュア』
正直これ自体は試していないため、効果の程は分からないが、何よりこの美顔器、高すぎる。
定価で18万以上と高級品なため、庶民には少し馴染まない感がどうしても前にでる。
しかし、女優の方々は揃ってこのセルキュアの美顔器を愛用しているらしく、機会があれば一度は試してみたいところ。
レンタル(月に一万円強)もしているため、本格的に導入を考えるならこちらから入るのがいいだろう。
レンタル期間に支払った金額分を、購入時に割り引いてくれるサービスもある(勿論購入時は新品を届けてくれる)
*美容医療
そもそも美容医療とは美容皮膚科と美容形成外科の二つに大別される。
大前提で言っておきたいのは、衰えやどうしようもない先天的なコンプレックス(骨格や目元、鼻など)は外科的なアプローチをしないことには変えることはできないということ。
特にアンチエイジングに関しては、どうしても日々のケアだけでは改善はされづらく、『老い』に対しての意識はどうしても払拭しきれない。
なので、別に美容医療そのものに関して否定的なわけではないことだけは言っておきたい。
では、なぜ参考にならなかったか。
それはやはり費用面だ。
月一の点滴で5万円や、定期的なハイフ(切らない糸リフト)で20万とか、庶民にはやはり馴染まない。
私自身、美容医療に関わったことは脱毛くらいで、まだどれほどの効果があるのかなどは未知の世界だが、自分の身体に顕著な変化を及ぼすに加え、自由診療な分保険も効かず費用も高額になるケースも多いため、充分にカウンセリングや下調べをした上で施術する事はマストだろう。
大手の美容外科は、あれもこれもとオプションを付けて、高額な施術を提案してくることも珍しくないと聞く。
知識は力なり。カウンセリングを行う際も、しっかりと下調べをしてから受けると、より充実したカウンセリングが期待できる。
以上でざっとした書評は終わりになるが、いかんせん女性向けの情報本なので、男性には参考になる部分は少なかったようにも思える。
メイクについてなど、女性ならではの役立つ情報も沢山載っていたので、気になった方は一度手に取ってみては如何だろうか。
いずれにせよ、いつまでも若く、自信を持った自分でいたいと実感させられる良本でありました。